
今回は、どんな時に精神科に行った方がいいの?〜その②〜です。その①では、悩むくらいなら早めに行った方がいいよってお話しをさせてもらいました。
ただとは言っても、「そんなこと言われても・・・、もう少しわかりやすいものはないのかな?」と思われるかもしれません。
そのような方にむけて、2つほど新しい基準をお伝えしようと思います。
①「この状態がこのまま続くとしんどいなあ、耐えられないなあ」と本人あるいは周りの人(家族、友人、職場の同僚)が感じた時
②「今まで出来ていたことがなくなってきた」と感じた時
この2つが病院を精神科を受診を考えるより具体的な基準になります。
実際の病気の場合を挙げてご説明させていただきますね。
例えば、うつ病の場合で①、②の状況の具体例を挙げてみます。うつ病は気分が落ち込んで強い不安や、喜びや意欲が失われる病気です。そんなうつ病の場合でいうと、
①:強い不安があって、このまま生活を送っていくのは本当に辛い。一生この不安を感じたまま生活していくのか。と感じた時
②以前は趣味で漫画を読むことができたけど、今は楽しくない。本を読んでも全然頭に入ってこない
上記の2つが精神科の受診が必要なタイミングです。これはあくまで例ですが、実際にこのような訴えでいらっしゃるうつ病の方は多いですね。
少し補足なのですが、①について意外と大事なのは周りの人がきついと感じても精神科の受診を考えた方がよいということです。これは、誤解ないようにお願いしたいのですが、嫌いな人や鬱陶しい人を精神疾患ということで受診・入院させておけという意味ではありません。
精神科の病気によっては、本人は自分が病気であると思っていない、自分は困っていないという状態になる病気があります。例えば認知症、双極性障害(いわゆる躁うつ病)の躁状態の患者さんですね。
これらの人の場合、周りの人が本人を受診に繋げてあげる必要があります。ですから、精神科の受診に関しては、周りの人の困り感も時には大事になってきます。
どうでしょうか、わかりやすく説明できていれば良いのですが。ご質問等ありましたら、ぜひコメントください。
お付き合いいただきありがとうございました。
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