介護保険の認定が降りてからが本番です〜要介護編〜

こんにちは、たつみです。

前回の更新から大分時間が空いてしまいました。今日からまた更新頑張っていきますので宜しければお付き合いください。

前回は「介護保険の認定が降りてからが本番です〜要支援編」ということで、介護保険の要支援の方の支援についてお伝えしました。

今回は要介護の認定が降りた方のケアプランの作成についてです。

要介護は「手厚いサポートをしないと日常生活が送れない」という方が対象です。その分ケアプランの選択肢はぐっと増えます。

目次

要介護認定で受けられるサービス

要支援の方が受けられるサービスはざっくりと「自宅で受けるサービス」「通って受けるサービス」「器具のレンタル」「リフォーム」という分類でご説明しました。

要介護はこのサービスに加えて、新たに「短期間の宿泊サービス」と「施設で暮らすサービス」が追加されます。

今まで受けていたサービスは変わらないの?

新たに追加されたサービスはともかく、
要支援でも受けられたサービスは要介護でも変わらないの?

たつみ

もちろん変わります。
一番大きなポイントは「利用回数の拡大」です。
あとは少し利用できるサービスの内容や柔軟性が上がります。

要介護の方は「自身では生活の維持をすることが難しい方」になります。

要介護の目的は「生活全般のサポート」ですので、「排泄や入浴介助」などの身体介護も自由に組み合わせてケアすることができます。

困っていることに幅広く、そして回数を増やして対応できると思ってもらえたらと思います。

福祉器具のレンタルも選択肢が広がり、「介護ベッド」等が借りられるようになります。

リフォームの上限「20万円」は変わりません。

「短期間の宿泊サービス」〜ショートステイ

短期間の宿泊サービスをショートステイと言います。

ショートステイでは、要介護の方が数日〜数週間だけ施設に泊まって介護を受けるサービスです。
ご自宅での介護を基本としつつ、こんなときに利用されることが多いです。

  • ご家族の介護疲れや体調不良
  • 冠婚葬祭、出張、旅行などで一時的に介護ができない時
  • 施設入所の「お試し」として
  • ご本人の体調が不安定な時の一時的な安全確保

旅行?趣味の旅行でもいいの?

たつみ

もちろんOKです。
個人的な旅行だから使っちゃいけないのかなと遠慮される方もいらっしゃいますが、そんな必要はありません。
ぜひリフレッシュしてください。

介護で大事なことは「支援者が疲弊しないこと」にあると自分は考えています。

ショートステイをうまく使って、ご家族もリフレッシュする時間を作ってください。

ショートステイの注意

これは後ほど施設入所のところでもお伝えするつもりでしたが

「要介護だと受けられるサービスが広がる」というのは事実なのですが、「そのサービスを無料で受けられる」というわけではありません。

ショートステイも自費負担があります。

ショートステイの自己負担の内訳

居住費(滞在費)→1日あたり500〜1000円程度

介護サービス費(介護保険の対象)→1泊2日で数百円〜1000円台

食費→3食で1500円弱程度

大体1泊2日で3000円くらいかかるとイメージしていただければと思います。

ただ、介護サービスも受けられてこの値段はかなり破格ではないかと思います。

ちなみに、ショートステイは要介護の方のみが対象なので、要支援の方が受けることはできません

施設で暮らすサービス〜「施設入所」

「施設入所」は、「施設入所」は、日常生活そのものを施設で送ることを目的としたサービスです。
特に、ご自宅での生活がむずかしくなった場合に選択されます。

代表的な施設には以下のような種類があります。

特別養護老人ホーム(特養)

  • 重度の介護が必要な方のための公的施設
  • 入居期間に制限なし(基本は終身)

介護老人保健施設(老健)

  • 医療的なケアやリハビリを受けながら、自宅復帰を目指す中間的施設
  • 原則3〜6か月の利用が想定される

介護医療院(旧・療養型施設)

医療ニーズの高い方向けの長期療養型施設

基本的に老健以外は長期入所前提です。要介護の方は体の病気をお持ちの方も多いので医療行為の必要度に応じて特別養護老人ホームなのか、介護医療院なのかを選びます。

ちなみに精神科の支援ではよく「〇〇ホーム」という言葉が出てきます。

ホームとはhome、つまり新しい家ということです。基本的には何か問題がなければ基本的には最後までその施設を新しいお家として生活することになります。

特別養護老人ホームの費用は?

多くの方が利用される特別養護老人ホームの費用について、今回は取り上げます。

特別養護老人ホームの費用の内訳は以下の通りです。

  • 介護サービス費(介護保険の自己負担分)
  • 居住費(部屋代)→相部屋:855円/日、個室1970円/日
  • 食費→3食合わせて上限1380円/日内で施設ごとに決められています。
  • その他:日用品費・理美容代など

介護サービス費は要介護度に応じて少し変わります。重くなるほどに値段はあがります。

要介護1→月額3万円程度、要介護5→月額3万5000円程度に変わります。

食費や居住費も施設が決めた額を実費で払う必要がありますが、その値段も上限はあります。

諸々を合算して、「4人部屋、食費、雑費、介護サービス費(1割負担)」の場合は

大体月12万円前後かかります。

あれ?月何十万もかかるって聞いたことあるんだけど

たつみ

それも間違ってはいません。
ここで肝なのが所得と+αの部分です。

介護サービス費は全ての方が1割負担というわけではありません。本人あるいは配偶者の所得(年金や課税収入)がちゃんとある方の場合は自己負担は2割や3割になることがあります。

あともう一つ、負担が増える可能性としてあるのが上に書いた「+α」です。

この+αとはその施設のサービスがどれだけ手厚いのかによって変動する「算定基準」と呼ばれるものです。

算定基準とは

算定基準とは「手厚いサービスを提供する施設は費用が高くなる」というある種当たり前のことを示したものです。

例えば夜間看護師さんが常にいたり、入居者の口腔ケアをしてくれたり、そのような施設の基準を満たせばその分算定基準があがり費用が高額になります。

いわゆる高級老人ホームとはこのような算定基準を満たしている施設ということになります。

ですので、老人ホームの費用は施設によるというのが正直なところです。

あくまで参考程度に考えてもらえたらと思います。

おわりに

いかがでしょうか。要介護の方の受けるサービスについてなんとなくイメージはつかめましたか?

最後に老人ホームの費用についてお話しましたが、費用は必ずしも施設の良さを反映しないということは知っておいてください。

高い施設が必ずしも入居者に対して丁寧に接しているわけではありませんし、その逆も然りです。

施設選びはご家族だけでするのは難しいところもあるので、お困りの際は主治医の先生にご相談いただければと思います。

ではまた。

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